覚えておきたい派遣の基礎知識〜疑問や不安を解消しましょう〜

きょうこ
「ハケンの品格」というドラマがあるくらい、現在の日本では派遣労働者数が増えています。ライフワークバランスにおいて、育児や家庭を優先したい主婦にとって、派遣という働き方はとても便利です。

派遣に対する疑問や不安の解決に役立つ、派遣の基礎知識をご紹介します。

登録から仕事開始の流れ

派遣のお仕事を始めるには、まず派遣会社へ登録しましょう。

会社によって手順は少し違いますが、ほとんどの派遣会社で「オンラインによる登録または来社予約」をおこなっています。

登録会では、プロフィールや職務経歴書・履歴書などの書類を記入し、あなたのキャリアとお仕事の希望条件をデータ化する、大切な工程です。

派遣会社が運営するサイトを使って、自分で求人案件を探すこともできますが、コーディネーターからあなたにマッチングする案件を紹介してもらうと、より満足度の高い職場を見つけることができます。

企業の求人に自分一人で挑むのではなく、派遣会社の営業担当のサポートを受けられるので、派遣未経験のかたでも安心です。

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派遣で働くメリット

不安定な働き方という印象をもたれる方が多い雇用形態である派遣ですが、忙しい日々をおくる主婦の皆さんにとってメリットはたくさんあります!

それは、仕事探しからお仕事開始まで派遣会社がしっかりとサポートしてくれることです。

雇用期間が決まっているため一定期間が過ぎたら次の仕事を探す必要がありますが、次のお仕事も派遣会社に探してもらえます。

そのほかにも正社員やパートなど企業に直接雇用される働き方とは違う部分がいくつかありますので、

派遣のメリットとデメリットをチェックして、働きやすいお仕事を見つけましょう。

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派遣の種類

人材派遣は、大きく分けると「登録型派遣」と「常任型派遣」の2種類があります。

一般的にイメージされている派遣は登録型派遣で、企業との雇用契約期間ごとに、派遣会社とも雇用契約を結ぶ形です。

登録型派遣には、数ヶ月単位でフルタイム働く長期案件のほか、一定期間を派遣社員として働いた後に企業と直接雇用を結ぶ「紹介予定派遣」や、パートタイムや扶養内で働ける「時短派遣」があります。

常任型派遣は、派遣会社の社員として雇用を結ぶ形で、企業との契約が終わっても派遣会社との契約は継続されます。

どちらもメリットとデメリットがあり、ライフスタイルに応じで選びましょう。

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派遣のお金の福利厚生

派遣社員は、労働基準法に基づき社会保険の加入が可能です。それに応じて、保険料、所得税、住民税などが、給与から差し引かれます。

残業代や有給は正社員と同等、産休や育休の取得実績もあります。

時給はパート社員よりも比較的高いですが、時短派遣(パートタイム派遣)で働く場合は103万・130万など収入により負担する税額が変わり、働き損にならないよう注意が必要です。

福利厚生として、健康診断、保養所、キャリアアップ制度など、派遣会社ごとのサービスが用意されています。

そのほか、確定申告や副業についてなど、派遣のお金に関わる情報をまとめました。

▶派遣のお金の福利厚生

派遣法と用語集

「労働者派遣法」では、人材派遣会社と派遣社員についてさまざまな取り決めがされています。

派遣が禁止されている業種、雇用期間の規制、派遣社員の福利厚生やキャリアアップなど、その内容は多岐にわたります。

また、近年問題視されている過重労働や派遣切りについても、定期的に派遣法を改正し、働きやすい環境を整える動きがあります。言わば、労働者派遣法は「派遣労働者を守る」法律です。

登録時に派遣会社から必要な説明が受けられますが、派遣特有の専門用語が多く、すぐに理解できない部分もあるでしょう。

「3年ルール」「抵触日」など派遣用語と合わせて、派遣法のイメージを掴みましょう。

▶派遣法と用語集を詳しく読む

派遣の基礎知識はあなたを守ります

派遣の仕事を始めるのはそれほど難しいことではありませんが、働き始めてから「こんな契約だなんて知らなかった」と感じることも多いです。

困ったことがあれば派遣会社や営業担当に相談ができます。しかし、事前に派遣という仕組みを理解していなければ、対応に困ってしまうでしょう。

契約が派遣法に違反している場合は、適切な改善を派遣会社に求める必要があります。

そのために、派遣労働法を基準とした派遣の基礎知識を身につけておきましょう。