派遣求人エントリーして書類選考を通過すると、数日後に派遣先企業の採用担当者と顔合わせがあります。
社内の見学と担当から質問を受ける面談が行われますが、これは「採用面接」ではありません。
この記事では、派遣の顔合わせとは何をするのか内容と、面談での自己紹介の実例、質問される内容をまとめてご紹介しま。
この記事でわかること
派遣の顔合わせとは来社による見学と面談のこと
派遣会社内で選考された派遣社員が、求人募集している人材とマッチするのかを確認するために、顔合わせの場がもたれるのです。
企業との顔合わせは、次のような流れで進みます。
派遣先との顔合わせの流れ
- 当日に担当と事前打ち合わせ
- 来社して企業担当と挨拶
- 社内を見学
- 顔合わせ・面談
顔合わせは強制ではないので、断ることもできます。
ただ、募集要項では見えてこない企業と仕事内容の実状を知るチャンスなので、よほどの理由がない来社した方がよいでしょう。
顔合わせで着ていきたいおすすめの服装については、別記事でご紹介しています!
>>派遣の面接はどんな服装で行けばいい?企業の顔合わせ【女性編】
1.担当と事前打ち合わせ
担当との待ち合わせ場所は、企業の最寄り駅、喫茶店などです。
募集要項には記載されていなかった、社名と住所、従業員数、どんな企業なのか詳しい情報を事前打ち合わせで教えてもらいます。
また、採用担当者の雰囲気や質問されるであろう内容など、面談にそなえたアドバイスももらえますので、メモを取りながらしっかりと相談しましょう。
面談が上手くいくかどうかは、派遣担当の力量もかなり影響します。
私は過去に10社以上の顔合わせを経験しましたが、派遣担当がフォローしてくれた時は採用されましたし、放置プレーの時は不採用になりました。
どんな担当に当たるかはわかりませんが、味方になってもらえるように丁寧な言葉使いで受け答えをして、好感を持ってもらいたいですね。
2.来社して企業担当と挨拶
来社すると、企業側の採用担当と簡単な挨拶を交わします。
派遣担当が先に挨拶するので、それにならって自己紹介をします。緊張するので、慌てずできるだけ笑顔で丁寧にを意識してください✨
挨拶例文
「〇〇派遣会社から来ました、派遣きょうこです。本日は、よろしくお願いします。」
3.社内を見学
社内見学と顔合わせ(面談)は、前後することがあります。
私の経験上、先に職場を見せてもらってそのまま会議室に通されるパターンが多いですね。
製造系だと、面談の後で職場見学する流れもありました。
見学でチェックしておきたいことは、次の3つです。
- 職場全体の雰囲気
- 働いている人の男女比と年齢層
- 女性の服装
仕事内容は面談の時に説明されますが、職場が綺麗で自分好みであるか、制服があるか、私服なら女性はどんな服装をしているか見ておきましょう。
自分もここで働くというイメージがわけば相性バッチリです。
4.顔合わせ・面談で質問されること
企業担当は先に座っていることもあるので、入室の際に会釈をしながら「失礼します」と声を掛けると好印象です。
顔合わせで質問される内容は、主に次の5つです。
- 自己紹介、資格やスキルのアピール
- 志望動機
- 職歴の紹介
- 企業から派遣スタッフへの質問
- 派遣スタッフから企業への質問
具体的な例文をまとめていきます。
自己紹介 資格やスキルのアピール 例文
顔合わせの進行役は、派遣担当か企業側の担当が行います。
派遣担当が話をふってきたら、それに答えましょう。
来社時に一度挨拶していますが、改めてフルネームで名乗り顔合わせの時間を取ってもらったことのお礼を伝えます。
自己紹介 例文1
「派遣きょうこです。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願い致します」
志望動機 例文
志望動機は、「自宅から近いから」「時給が高いから」といった、打算的な理由でないほうがいいですね。
この人を採用したいと思わせるような、魅了的な言葉を事前に用意しておきましょう。
志望動機 例文1
「通勤に時間がかからず、仕事に集中できるとお思い弊社に応募しました。事務職の経験はありませんが、前職の店舗販売でつちかったコミュニケーション力を活かして、職場の皆さんのお仕事を円滑にサポートできると考えております。」
志望動機 例文2
「前職で事務職として働いていたため、その経験を活かせる仕事に就きたいと思い、応募させていただきました。」
職歴の紹介とまとめ方 例文
職歴については、事前に派遣会社から企業へエントリーシートを提出してありますが、口頭で紹介を求められる場合があります。
エントリーシートとは
派遣登録時に提出したプロフィールや職務履歴を反映させ作られた書類です。
派遣会社が用意しているので、自分で作る必要はありません。
派遣の仕事を続けていると、1社ごとの説明が長々しくなってしまいがちなので、簡潔に要点をまとめて伝えましょう。
「〇〇年に〇〇会社に〇〇職として入社しました。〇〇部署にて、〇〇の担当として〇〇の対応をしました」
何年に、どこに入社し、どこの部署で、どんな仕事をしていたか。この4点を説明します。
職歴紹介 例文1
「2016年に株式会社山本薬局に入社しました。営業部に事務職を担当し、営業担当と連携して顧客対応をさせていただきました。」
職歴紹介 例文2
「2014年にメロン株式会社に入社しました。レディースむけアパレルショップの販売員として、仕入れからお客様の対応まで幅広い業務を任されていました。」
派遣スタッフから企業に質問しておきたいこと
派遣社員から企業に対して質問ができますので、こんなことを聞いてみてください。
- 職場に女性はいるのか
- 休憩所はあるのか
- 残業はどれくらいの見込みか
- 説明された仕事内容でわからない点
仕事の内容が自分の持っているスキルでこなせるか、見極める必要があります。
仕事の引き継ぎにどれくらい期間をとれるのかも、確認しましょう。
実務経験があれば良いのですが、初めてのお仕事だとサポートしてもらえる日数が長い方が安心ですね。
顔合わせに関するよくある質問
派遣前の面接・顔合わせは違法?
派遣法派遣求人に対し、どの派遣スタッフ採用決定の判断は、派遣会社が行います。
派遣会社が紹介したスタッフを、企業が性別・年齢・能力・適性検査・面談により採用を決める行為は、派遣法で禁止されているのです。
紹介予定派遣を除き、いわゆる事前面接等(派遣労働者を特定することを目的とする行為)は禁止されております
(社団法人 日本人材派遣協会 リーフレットより引用)
しかし、実際は顔合わせという名前でほぼ面接行為が行われておりどこの派遣会社のグレーです。
派遣先との顔合わせは、あくまで「派遣社員の希望により成立している」という体で行われるので、面接ではないと位置づけているようです。
将来的には規制が厳しくなり、わかっていくかもしれません。
顔合わせ後に辞退できる?
正社員の就職面接なら企業側に採用不採用の決定権がありますが、派遣の顔合わせは派遣スタッフ側から断ることもできます。
顔合わせしてみたら思っていた仕事と違ったら、すぐに派遣担当へ断りの連絡を入れます。
また、採用連絡が来てから辞退することも可能です。
他の派遣会社でエントリーした仕事の結果待ちや、仕事への不安があって少し考える時間が欲しい場合は、いつまでに返答するか期限を決めておきましょう。
あまり待たせてしまうと企業に迷惑がかかりますので、派遣担当と相談して期限を決めてください。
妊娠の可能性や子供の状況を聞かれたら?
「子供がいると休みやすい」「妊娠出産で辞められると困る」など、主婦を雇うことをリスクと捉える企業が少なくないからです。
お子さんが小さくても、保育園に通っていて緊急時の預け先を確保できていれば問題ありません。
あまりに不快な質問をするような企業であれば、別のお仕事を探したほうが良いと思います。
派遣会社と相談して求人にエントリーしているのですし、その点は十分に理解してくれるはずです。
残業はしたくないけどできるか聞かれたら?
残業の想定時間は募集要項に提示されていますので、月10時間と書かれていればその対応が求められます。
もし家庭の事情で残業ができない場合は、できないと素直に答えておきましょう。
採用後にやっぱりできないと断れば、企業に迷惑がかかり派遣会社の信頼も失ってしまいます。
残業が理由で不採用になるのであれば、あなたには向いていないお仕事なのだと思います。
派遣の企業顔合わせは最大の試練!
派遣の仕事を始めるために乗り越えないといけない壁は、1つ目がエントリー後の社内書類選考、2つ目が派遣先との顔合わせです。
乗り越えればゴール!
派遣に登録してから仕事に採用されるまで、どれくらい時間がかかるかの目安はコチラにまとめています。
>>派遣求人は登録・エントリー・採用連絡までどれくらいかかる?
私は初めて不採用になった時はショックで、もう自分を採用してくれる企業なんてないんじゃないかと落ち込みました。
立ち直るのに数日かかりましたが、なんとか気を取り直して再びエントリーして、今では採用にたどり着いています✨
別のお仕事を探すのなら、仕事の選び方を見直してみましょう。
>>コレが決め手!派遣で働く主婦の仕事選び方で重要な6つのチェックポイント