派遣求人とあなたつなぐ重要人物。それが派遣コーディネーターです。
この記事では、現役派遣コーディネーターとして働く私が、コーディネーターの役割とあなたが取るべき対応方法をご紹介します。
この記事でわかること
派遣コーディネーターは仕事を紹介するだけの係ではない
派遣コーディネーターの役割
- 登録促進、登録案内、登録説明会の対応
- スタッフ面談、キャリア・スキル・希望条件などのヒアリング
- 仕事の紹介(マッチング)
コーディネーターといえば「仕事紹介の電話をかけてくる人」というイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
派遣登録からお仕事の紹介に至るまでのあいだに、登録スタッフのヒューマンスキルを見定めてランク付けをしている、オーディションの審査員的な存在なのです。
もしコーディネーターから低評価をつけられてしまったら、良い仕事が回ってこないどころか、紹介自体してもらえない可能性もあります。
当然、ご自身でWEBエントリーしても書類選考漏れを理由に落とされてしまうでしょう。
派遣コーディネーターの心をつかむコツ
では、派遣コーディネーターに評価されるのはどのような対応をしたら良いのでしょうか。
いちばん大切なのは、相手も人間であることを意識して接することです。
「応募した仕事を早く紹介して欲しい」という気持ちが先走り、コーディネーターとの会話をないがしろにしていませんか?
まずは、自分が社会人として常識のある人物だと信用してもらうところから始めましょう。
勝負は登録時に決まっている!?丁寧な話し方で好印象を残す
以前は登録会・説明会に参加して派遣登録するのが主流でしたが、現在はWEB登録後に電話で本登録する流れが一般的です。
その時に電話対応してくれるのがコーディネーター。
コーディネーターは女性が多く、役所の窓口のように事務的な口調の人や家族のように親身になって聞いてくれる人など、さまざまなタイプがいます。
電話登録は、登録内容の確認、家庭環境や職歴を細かく聞かれて時間がかかることもあるでしょう。
その時に相手が若い女性だからといってタメ口で返事をしたり、質問に対し関係のない話をしたりすれば、間違いなく悪印象になります。
ここでうまく会話ためには、流れの主導権をコーディネーターに任せてください。
もし自分が伝えたいことをなかなか話させてくれなかったとしても、最後に必ず質問がないか聞かれますので、その時まとめて伝えるのが理想です。
そこまで待てない場合は、話を途中でさえぎらずにタイミングを見て「質問してもいいですか」と一声かけてから話すと、まじめな印象が残せます。
- 基本は「はい・です・ます」、堅苦しくなりすぎない程度の敬語で話す
- 食い気味で返答せず、コーディネーターの質問を最後まで聞いてから答える
- 気になることは質問のタイミングをみさだめて発言する
職歴は嘘をつかない!退職理由を明確にする
前職を自己都合で辞めたことを知られたら、仕事紹介に影響しそう…
過去のことなんて調べようないし適当に答えておけばいいや…
派遣社員という働き方を選ぶ理由は人それぞれですが、過去のキャリアを話しづらいと感じている方が多いです。
たしかに仕事を転々をしていると「すぐ辞める人」と思われがちですが、辞めた理由がしっかりしていればマイナスイメージにはなりません。
それよりも、はぐらかして真実を話さずコーディネーターからの信頼を失うことの方がよくありません。
また、過去の仕事について何年前に何をしていたかすぐ思い出せなそうであれば、登録前に簡単なメモを用意しておくと、スムーズに話すことができるのでおすすめです。
コーディネーターは多くの登録スタッフを会話をしている、ヒアリングのプロ!あなたの話しぶりや雰囲気で、嘘を見抜いてしまいます。電話での会話は些細な内容もデータとして残され、お仕事紹介に大きな影響を及ぼすでしょう。
自己都合で辞めてしまった職歴は、「仕事が合わなくて辞めた」ではなく「職場でパワハラまがいの対応をされて、上司に相談したが改善されなかったため転職を考えた」というように、他人が納得できるような理由を話せるように準備しておくと良いですね。
面倒な人物と思われない!希望条件を絞りすぎず柔軟な姿勢をアピールする
お仕事の希望条件は、「徒歩15分以内で時給1400円以上、残業なしの土日祝休み、特別なスキル不要の簡単な仕事」なんて高望みしすぎていませんか?
キャリアやスキルに見合う待遇のお仕事を探すのは結構ですが、ありえないような条件の求人を求めてしまっては、コーディネーターから使えない人という評価を受けてしまいます。
誰だって好条件の仕事についたいものです。しかし、ない仕事は紹介してもらえるはずがありません。
絶対に譲れない条件以外は控えめに伝えて、幅広く紹介を受けられるようにしておきましょう。
- 通勤時間をせばめすぎない・・・バス電話で40分〜1時間以内が理想
- 高時給に設定しすぎない・・・相場をチェックして同様に
- 仕事内容に「絶対」はNG・・・キャリアを活かせる別業種にも目をむけて
この会社で働きたい!他の派遣会社より優先順位が高いことを言葉にする
複数の派遣会社で同時進行に仕事探しする人は珍しくありません。
収入を安定されるために、早く紹介してくれた派遣会社の仕事に応募し決まり次第すぐに働き始めたい!と考えるのは当然です。
また、派遣以外にも正社員・契約社員・パート・アルバイトなど、直接雇用を目指して就職活動をされている方もいるでしょう。
コーディネーターとの電話面談では、現状を偽りなく伝えることが重要ですが、言い方によって印象は変わってきます。
例えば「〇〇派遣会社さん(相手の派遣会社)じゃなくても、どこの派遣会社でもいいから早く働きたい」と言ってしまうと、当社での就業意欲が低い人物と印象つけてしまいますよね。
どこの派遣会社に対しても「仕事をもらいたいアピール」を強めにしておくことで、紹介率が高くなると断言します。
コーディネーターへのアピール例
「応募させていただいた求人の条件が良かったので、他社より優先的に検討している」
「親身になって話しを聞いていただいたので、こちらなら安心してお仕事を紹介してもらえそう」
派遣コーディネーターから高評価を受けられないのなら別の派遣会社で再スタートするのがおすすめ
乱暴な言葉使いだった、態度が悪く話を聞かない、生返事ばかりで就業意識が低いなど、悪い印象ほど強く残されてしまうものです。
今さら派遣コーディネーターからの評価を回復できそうにない……
そんな方は、他の派遣会社に新規登録して再出発するのも一つの案です。
この記事でご紹介したコーディネーターとの対応マニュアルを活かしていただければ、あなたが希望する条件の仕事を紹介してもらえるチャンスが、今までよりも数倍は増えるはずです!