複数の派遣会社に募集をかけて、もっとも適応した人材を採用するという形をとっている企業は多いです。
そのため、派遣会社をまたいで同じ仕事を紹介されるケースが多く、何を基準に選べばよいか困惑してしまうことがあります。
この記事では、1つの求人案件が複数の派遣会社で募集されている場合の選び方・対応方法をまとめました。
この記事でわかること
複数の派遣会社で同じ求人案件を見つけた場合の選び方
エントリー前に複数の派遣会社で同じお仕事を見つけた場合の、選び方をご紹介します。
派遣会社の求人サイトで公開されているお仕事案件は、勤務条件は詳細に掲載されていますが、企業名が伏せられています。
しかし、勤務地や業務内容を比較すれば、複数の派遣会社に同じ求人が出されていることは明白です。時給がわずかに違うこともありますが、比較しても条件はほぼ同じでしょう。
登録済み・過去に就業経験のある派遣会社からエントリーする
どちらの派遣会社からエントリーしたよいか迷った場合は、就業経験が多い方、または直近でお仕事をされていた派遣会社がおすすめです。
その理由は、職歴のある派遣会社の方があなたの能力や人柄を評価してもらえ、社内書類選考で通過しやすいからです。
また、企業との顔合わせでも営業担当から信頼あるサポートが受けられるため、採用されやすいです。
企業とのパイプが太い派遣会社からエントリーする
採用の後押しとなるのが、派遣会社と求人を出している企業とのつながりです。
過去に就業歴のある派遣会社の方が、営業担当と企業の採用担当が親密であり、優先的に採用されるケースが多いです。
エントリー後にお仕事の詳細を連絡された際、「現在または以前、同じ派遣会社から派遣されているスタッフはいるか」質問してみましょう。
継続的に採用されている、長い付き合いといった返答がある場合は、かなり太いパイプでつながっていると考えて良いです。
就労条件が良い派遣会社からエントリーする
大手派遣会社で同じ求人案件の就労条件を比較してみたところ、違う部分がいくつかありました。
派遣会社によって就労条件が違う場合
- 時給…50〜100円ほど差がある
- 交通費…支給金額が全額・上限あり・支給なしなど差がある
時給は派遣会社と企業との契約により決定しているので、100円前後の差があります。
また交通費についても、通勤距離や上限額など派遣会社によって規約があり、支給額に差が出ることもあるでしょう。
当然、時給の高い派遣会社を選んだ方が月ごとの収入は多くなりますので、選ぶポイントの1つとしてお考えください。
【おすすめ】両方エントリーしても良い
エントリー後に派遣会社内で書類選考が行われるか、応募前に確認してみましょう。選考があるのであれば、複数の派遣会社からのエントリーがおすすめです。
理由は、かりに1社で選考漏れとなっても、別の派遣会社から企業見学に進める可能性があるからです。
しかし、書類選考を通過した以降は同時進行が許されません。
企業にレジュメが送付された際に、同じ人物が複数の派遣会社から応募したとなれば、採用担当を困惑させてしまいます。
この時点でどこの派遣会社を選ぶか迷ってしまったら、先述の「複数の派遣会社で同じ求人案件を見つけた場合の選び方」を参考にしましょう。
エントリー済みの求人案件を違う派遣会社から紹介された場合の対応方法
すでにエントリー済みのお仕事を、違う派遣の求人サイトで見つけた、メールや電話で紹介を受けた場合の選び方をご紹介します。
後から紹介されたお仕事の方が待遇が良かった場合は、エントリーしたお仕事の進捗状況を確認しましょう。
社内書類選考中なら辞退OK
社内書類選考中の辞退の申し出はスムーズに処理されますので、辞退後に他社から再エントリーすることを視野に入れます。
社内書類選考後、落とされてしまったら他の会社からエントリーOK
社内書類選考で落とされてしまった場合は、違う派遣会社から同じお仕事にエントリーしてもかまいません。
社内書類選考後、企業に連絡済みならエントリーを続ける
すでに種類先行が終了して企業へレジュメ送付が終わっている場合は、辞退して他の派遣会社から再エントリーすると、採用担当に不信感をいだかせてしまう可能性があります。
レジュメ送付後は、その派遣会社から採用されることに専念しましょう。
社内書類選考後、企業から断れたら他社からのエントリーは諦める
「A派遣会社で企業へのレジュメ送付まで進んで落とされた」
「B派遣会社から企業見学まで進み不採用だった」
このように、企業からの選考に漏れた経験がある場合は、違う派遣会社から何度エントリーしても採用されることはありません。
募集している人材に求めている職歴や能力とマッチしなかったということですので、諦めて他のお仕事を探し紹介してもらいましょう。
まとめ・採用に近い派遣会社を選ぶのが得策
長年派遣社員として働いている私としては、就労条件を最優先に派遣会社を選ぶより、採用される可能性が高い派遣会社を選ぶことをおすすめします。
時給が50円違うからといって、馴染みの派遣会社を捨ててまで新しく登録した派遣会社を選ぶ必要はないと考えます。
採用に近い派遣会社
- 就労歴のある派遣会社
- 募集している企業とのつながりがある派遣会社
同じ求人に対応する時間を取るのではなく、ほかのお仕事を探してエントリーを重ねた方が、求職期間を短く済ませられます。
優先順位をつけましょう!